2015年5月14日木曜日

綺羅星のごとき師匠たちを仰ぐ日々なのだ☆

私には数々の恩師といえる方がいる。

祖母をはじめ、父や祖父が武への道を開いてくれた。

 老蟷螂門 根本一巳老師が、近くにお住いでなかったら、中国武術の縁はなかっただろう。僕の青春は、実に先生やこの仲間たちを中心に送られた。

 開極拳 謝紹君老師は古えの武芸の水準を顕して下さり、葉式の郭大鯨老師や欄手門尹金陵老師が、内功の凄さを身を以て教えてくれた。...
そして和道流長谷部師範が実践に生きるものの心構えと技を背中でお示し下さり、車派形意門 趙玉祥老師が内家拳への進門を促してくださった。

この時期前後して出会った武友たちの中でも、いまだに交友を持ってくれる人も多い。影響という意味では、彼らもまたわが師といえるだろう。苦楽を共に、切磋した友人たち・・・!

八卦掌ではいまや長老の一人となってしまった、姜氏門2代傳人 鄒淑嫺老師を一輩子の師父として拝する為、上海に渡り、姜氏の門人となった。だから私の家族は日本と上海にいると思っている。

中国では書ききれないほどの先生方に良くしていただいた。
特に龍口六合蟷螂門の林基友老師。趙道錦老師・・・峨眉の楊兆原老師・・・六合八法の張小元師叔、形意門の橙福信師叔には日本から来た若造に惜しむことなく秘術を伝授くださった。先生方の度量と人格の素晴らしさ、侠気に深い畏敬の念を感じる。

 五行通背門 周玉金老師も伝統の真っただ中を行く人。八卦、太極拳に影響を受けた。

 日本でも有名無名、いろいろな方に貴重な技の数々をお教えいただいた。
瀧元正樹師範は、門外の私に親しく家伝の柔術をご教授くださった。その懇切丁寧で理論的なこと!そして謙虚で物静かな佇まい・・・
壺月遠州流 中村如栴宗匠の体術は、茶道や礼法を越え、よろずの芸道に通ずる普遍的なものを感じさせてくれた。実は先代宗家が古伝の四股を中心とする身体操法の保持者だったということ。興味深く目下研鑽している。

明暗寺の虚無僧、倉岡邱人師や那智の息吹行者の某師、九州の神道家中富先生、荒行堂傳師の戸田日晨上人には無形の「結び」の教えを、可否道楠木師匠には任侠流「ぶった切る」ということをお教えいただいた(笑)

伝統空手界の長老、村上勝美師範こそは千日鍛万日錬行の人。武術を酷愛する気迫と、高潔な人格に打たれ、出版のお手伝いまでさせていただく光栄を得、今もそのご教誨に浴している。

そして今、在地諏訪の神官家に伝わった柔術の不世出の達人、М師の下で、今までの蓄積をすべてぶつけて取り組ませていただいている。
全力でぶつかって、それに全身全霊で応えてくれる、私の知る限り稀有な武人。目下くしびなる縁の糸を、大事に大事に紡ぐ日々。

・・・よく考えると、こんなにたくさんの名人に教えを受けて、いまだその足下にも及ばぬわが身の拙きことと云ったら・・・ナケテクル(/ω\)

しかし、そんな凡夫に真心で接し続けてくださった、先達の魂の美しさといったら・・・!!これだけでも、生まれてきて、そしてこの道を歩んでよかったなあ、と思えるのです。

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